おはようございます。今日も怪しい天気の札幌、青空はどこに行ったのでしょう・・・。
「ジャパネットたかた」はご存知ですよね、テレビショッピングでおなじみの。
2004年3月の顧客情報流出事件があったのですが、その対応は「危機管理のお手本」と称されています。
事件は1994~97年に契約した顧客の名簿が何者かによって持ち出され、氏名、住所、電話番号、生年月日などの情報が流出したというものです。流出規模は最終的に50万件を超えました。
当時のたかた社長はインタビューでこう述べられています。「でも今から振り返っても、情報というものに対する認識が甘かったんでしょうね。個人情報を盗む人がいると思わないし、まして社員がそんなことをするとは夢にも思わなかった。善意の中で動いているじゃないですか。漏れた顧客情報がどう使われてどんな影響を及ぼすかの想像力に欠けていました。」
また「不祥事が起きた時は、社是、経営理念に立ち返ることで、正しい判断ができると思うのです。私はそういう気持ちで社員たちと一緒に創業時からやってきましたから、あの時、その判断をさせてもらったことが一番良かったなと。」とも述べられています。
事件のあった2004年はジャパネットのテレビショッピング10周年のキャンペーンの最中でした。すでにタレントさんを呼んで10周年記念番組などの制作を終え、放送局の枠も押さえて商品も仕込んでいました。それを全部キャンセルしたのです。
「いやいや、もう番組も収録しているのだからテレビを止められない」とか「お金がかかりすぎる」といった我見で判断していたら、ジャパネットはとうに消えていたでしょう。常に何かあった時は理念に戻ってみる、そこで企業がどういう結論を出すかという答えはおのずと決まってくる気がします。
販売自粛は49日に及び、最終的には150億円くらいの減収になりましたが、体制を見直し再スタートした05年には906億円になりました。ちなみに2003年の売上高は705億円。
問題をはぐらかしながら商売はできません。 何かあった時は理念に戻ってみる。 みなさんの経営計画書にはどんな理念があるのでしょうか?。経営計画書がまだない方は私達と一緒に作りませんか?。