ノースフェイスが知床にニューショップオープン!。 のニュースを見みました。
場所は、「知床自然センター」。世界遺産の知床国立公園内にあるそうです。
最初このニュースを聞いたとき「え、世界遺産公園内に?」と思いましたが、調べてみると。
「ビジネスを考えるならもっと人の多いところが良いだろうし、知床半島付け根の斜里町市街地であっても「知床」の名を冠することはできるだろう。仮にこのウトロ地区に出店するなら、国道沿いにピカピカのショップを新築して多くの観光客を迎え入れるという手もあっただろう。だが、そうはしなかった。」 とのコト。
また、ノースフェイスの理念に
「メーカーというものは、物を売ることだけを目的にしていると、いつかは破綻してしまうのではないでしょうか。むしろ、物は、思想を広めていくための媒介物だと、私たちは考えています。だかこそ、良い物を作らなければならないのですし、それを支える思想を、きちんと伝えていかなければならないと考えています」
扱うブランドはノースフェイスの他、へリーハンセン。決して陸のノースフェイス、海のへリーハンセンというビジネス的な役割分担ではなく、知床の人たちが一緒にやろう、と声がけしたブランドが、たまたま同じゴールドウインという会社に属していたからだそう。
へリーハンセンは昔から斜里の漁業関係者にウエアを提供しており、極寒の海での耐久性や使い勝手についてのレポートを受け取っているそうです。斜里の漁師さんへリーハンセンを着ているんですね、オシャレ(笑)。
決して大手アウトドアメーカーが、力にものをいわせて世界自然遺産の中に踏み込んできたのではないのですね。「アウトドアを、文化に」という理念を形にするにはどうしたらいいのか、を真剣に考えている大人たちがいる。理想を描き、夢を実現するためにはどんな手続きが必要なのかを現実の中で模索する。そんな人達が情熱を抱えた結果が、この地での出店だったのですね。
またノースフェイスが好きになりました。ホント、物がいいですよ!。