おはようございます。
一雨ごとに寒くなる札幌。私はとうとうヒートテックインナーを着込んでしまいました。
先日、弊社のクライアント様企業へ社会保険労務士の先生とお伺いしました。
待っていたのは全従業員との集団ミーティング。
就業規則について話し合いたいというものでした。
従業員側の主張はこうです。
就業規則で8:30~18:00と定められた時間があるが、帰りのミーティングは18時からスタートする。それは強制残業にあたるのではないか。
交通機関の遅延のため、就業時間に間に合わず遅刻をした場合の皆勤手当が無くなるのはおかしい。
地方に研修に行った場合の振替休日の定めがなく、東京などの道外で行われる研修については移動時間も含めた振替休日を与えられべきではないか。
給与明細に時間外の種類と時間を明記してほしい。でなければ自分の働いた時間ともらってる給料があっているかどうか確認しようがない。
これを読んであなたは何を感じましたか?
全て「ごもっとも」な意見です。
労働者と経営側の考えには大幅は隔たりがあって、経営者が労働者にとってよかれたと思ってしたことは全く伝わっていないということです。
例えばこの企業さまは、1ヵ月の残業手当の計算をするときに30日分分単位で計算をし、一般の企業であれば最終的に15分単位とか30分単位とかにまるめて支給していると思うのですが、ここの社長は、みんな頑張ってくれてるから最後の1分まで賃金として支給してほしいと社労士さんに依頼して賃金計算をしています。
そして、これらの不満をかかえている従業員の為に社労士を呼んで直接話を聞けるような場を設けています。
スタッフの意見は至極全うで当然の権利だと思います。でも少し俯瞰した立場でその場にいた私としては、「お互い様」の感謝の気持ちが欠けているように感じました。
普段は仕事熱心で、会社の為に、お客様の為に出来ることは何かを真剣に考えている従業員の皆さんなので正直この時は違和感を覚えてしまいました。
それはきっと、社長の気持ちがきちんと伝わっていないのが原因だと思うのです。
大変かもしれませんが、「言わなくても分かってくれている」はやめて、しっかり「口に出して伝えていくこと」が大事ですね。
スタッフが気持ちよく働けるようにオペレーションするのも経営者の仕事ですから。