おはようございます。
以前のブログで街の小さな書店が減少している、と書いたのですが、沖縄には24時間営業している小さな書店があります。今年で開店37年目、「ブックスおおみね」です。
写真を見ると昔ながらの小さな家族経営のお店。お客様の要望があり1990年頃より24時間営業を始めました。
父が午前1~8時、母が午前8時~午後4時、長男が午後4時~午前1時の固定シフト。次男が入荷や配送、営業を担当している。 ほんと家族経営のお店。
街の本屋の生命線は「雑誌と漫画」だといいます。しかし、似たいような品ぞろえで24時間買えるコンビニは、雑誌と漫画に強かった多くの街の本屋を飲み込んでいき、沖縄の書店数は20年前の3分の1まで減少。
「ブックスおおみね」にもコンビニの波はやってこなかったのか
「ブックスおおみね」から半径約340メートル以内にコンビニはなく。歩くと約500メートルの距離があるそうです。
駐車場が小さかったり、なかったりという店舗だったためか、ここ10年ほどで駐車場付きの広い店舗に移転していきました。栄町は建物が密集していて、道幅も狭いので、大きなコンビニ店が作れないのかもしれません。
ブックスおおみねは、徒歩1分の場所に小学校があることも営業が続いている要因だという。「学校で使える文房具や虫取り網、虫かごも販売しています」。 昔ありましたよね、学校の近くに文房具も売っている書店。 お小遣いを握り締めて消しゴムとか買いに行ってましたね。
コンビニはないものの、市場と飲み屋がひしめき合う栄町という地。いったいどんな人が本を買っていくのでしょう。
「夜は、飲んだ帰りのお客さんが多いです。主に男性ですね。家に帰る前に、奥さんや子どもに本や雑誌を手土産に買っていくんです。寝る前に本を読む習慣のある人も買っていってくれます」
「真夜中から朝方は、夜勤の父親がゆんたく(沖縄の言葉でおしゃべりの意味)が好きなので、常連さんが父と話しに来ますね。午前5時ごろからは、出勤の早い建設作業員の方たちが現場に行く前に寄っていってくれます」
とほとんどが常連さん。立地的にコンビニが出店できないラッキーも重なり、「ブックスおおみね」は今日も24時間営業を続けます。