おはようございます。 今日も暑いですね。 昨日、今年初のビアガーデンに行って来ました。美味しかった~、外で飲むビールは。
「なぜ売れないのだろう?」 とあるスーパーの青果担当者。 自信を持って仕入れた「おいしいブドウ」の売れ行きがよくありません。 何人ものお客さんがそのブドウを手にするものの、そのまま棚に戻しています。どうやらお客さんは、全く関心がないというわけでもなさそうです。
ブドウのそばに手書きのPOPを1枚置きました。するとブドウは突然売れ始めたそうです。
さて、彼はそのPOPに何と書いたのでしょうか? 皆さんも考えてみてください。あなたならブドウを売るために何を書きますか?。
ふつうなら「甘くておいしい」とか「もぎたて新鮮」などと書くのではないかと思います。 しかし彼は違いました。お客さんをよく観察した末に、こう書いたのです。
たった一言、「タネなし」と。
ブドウを売るにあたって「甘くておいしい」と書くか、それとも「タネなし」と書くか。皆さんは、そこに大きな違いがあることにお気付きでしょうか?
「甘くておいしい」は商品のよさをアピールし顧客に訴えています。これに対し「タネなし」は顧客の困りごとを取り除いています。
メリットを訴えるのか、それともデメリットを取り除くのか。心理学的には後者のほうが2~2.5倍効果があるとされています。これを「損失回避」といいます。
この例で「甘くておいしい」は、商品アピールの域を出ていません。そこには「買ってください」という自己中心的な売り込み姿勢があります。これに対して「タネなし」の一言は、お客さんの立場に立って、その困りごとを取り除いています。
たったひと言で、突然売れ始めたりと。 ひと言というのは、大切なのですね。