おはようございます。 今日もどんより天気の札幌、朝晩は半袖では寒いくらいです。このまま秋になってしまうのでしょうか・・・。
東京の神保町(個人でやられているお店が多くワクワクする町です)にある「TAM TAM」という喫茶店はご存知ですか?。
2014年にオープンして以来、行列が絶えることがありません。美味しいコーヒーが飲める喫茶店はほかにいくらでもあるにもかかわらず、「TAM TAM」には長時間待っても構わないと、多くの人たちが並んでいます。
行列が絶えない理由は「石釜焼きホットケーキ」という、「TAM TAM」でしか味わえない味覚があるからです。ここでしか味わえない唯一無二の味を求めて、全国各地のみならず世界中から人が押し寄せます。
ビジネスとは、他の会社では提供できない「差別化された価値」を生み出すことです。大企業であれ、中小企業であれ、差別化されていなければ顧客の支持は得られず、収益は上がらず、成長することもできません。
しかも、その差別化は「持続的なもの」でなくてはなりません。他社がすぐまねできるようなものは真の差別化ではありません。模倣困難性の高い差別化を生み出すことが、ビジネスの本質なのです。
「石釜焼きホットケーキ」はありそうでなかった商品、聞いただけでも「なんか美味しそう!」で興味がわきますよね。
「TAM TAM」の前身は、珈琲館のチェーン店でした。店主の田村信之さんは、建て替えを機にまったく違うお店にしたいと考え、チェーン店ではなく個性的なお店にしようと決断しました。
「普通の喫茶店にはしない」と決めた田村さんは、いろいろな人に相談し、「石釜を導入しよう」と決めました。この決断こそが、「TAM TAM」の差別化の出発点でした。
人とは違う何かに挑戦しなければ、差別化など実現できるはずがありません。しかし、人はとかく無難で安全な道を歩みたがります。挑戦するには、勇気が不可欠です。
お店を改装する当初、田村さんはトーストを焼くつもりで石釜の導入を決めました。そのころは、ホットケーキを石釜で焼くというアイデアにはたどり着いていませんでした。
開店まで試行錯誤しながら石釜と格闘しているうちに、「石釜でホットケーキを焼いたらどうなるんだろう?」と思いつきました。
そして、実際にやってみたところ、これまでにはない「見た目」と「焼き上がり」のホットケーキが出来上がったのです。
ビジネスの本質は、差別化の「実現」である
「チャレンジする勇気→遊び心→継続的な創意工夫」
また東京に行った時は食べに行こう、っと。