おはようございます。
みなさんは温泉はお好きでしょうか?。 札幌は2時間くらい車で走れば温泉に入れる環境でいい所です。私は好きで、冬はスノーボードの帰り、夏はドライブ途中にさくっと入ってます。また、電車で行った十勝川温泉のモール温泉は最高によかったです。お肌がすべすべになりました。
今では温泉宿に見かける「露天風呂付き客室」1泊何万円もする高級旅館によく見かけますよね。 この「露天風呂付き客室」の先駆けは格安旅館だったとご存知でした?。 箱根にある一の湯グループが経営改善の中で低価格路線でスタートさせました。 一の湯グループの「箱根 塔の沢 一の湯本館」は、1630年創業。国の登録有形文化財に指定されています。 そんな「一の湯グループ」、先々代が1974年に竣工した「キャトルセゾン」。「箱根オーベルジュ」のはしりとしてグルメのゲストが集まり、宿泊料金は本館同様約3万円という設定。本館はコンスタントに高稼働を維持していたが、キャトルセゾンはしばらくすると閑古鳥が鳴くようになり、経営悪化。一の湯本館の利益を食い潰す状況なりました。そんな中、料金を下げて反応を見ようと実験的に低価格路線への転換を試みることに。1988年に9800円という、当時としてはありえない料金設定で売り出すと大反響を呼びました。 しかし周囲の同業者からは「一流旅館が二流になってしまうのか」と総スカンをくらったそうです。
価格を下げ利用者から支持されるようになったのは、ある意味当然の結果であったが、そのためには経営を効率化しなくてはならないと考え、老舗旅館を継いだ先代は行動に移します。経営のノウハウを学ぶために叩いた門は「ペガサスクラブ(日本リテイリングセンター)」。ペガサスクラブとは、チェーンストアの研究団体として知られています。先代はチェーンストア理論を学び、経営効率数値項目の意義を理解し、目標数値を設定、数値を改善するための手法を取り入れることで経営改善への道程を描くことができたそうです。 経営効率数値の意義を理解・目標数値を設定・数値を改善。これこそ経営計画書です。
「露天風呂付き客室」は格安路線を進める中で贅沢な設備を設けるのはある意味で矛盾していますが、格安なのに専用露天風呂という意外性はゲストにフックし、「一の湯といえば格安だけど豪華」というイメージが定着するようになりました。格安旅館が競合する中でも一の湯の集客力はいまでも群を抜いているそうです。