おはようございます。 気持ちのいい朝の札幌、何処かへドライブに行きたいのですが、確定申告がまだ終わって
いないのであとひと踏ん張り。4月16日まで延期になりましたが、3月16日で終わらせる予定で、それから少しゆっくりします。
きょうは移住のお話。
島根県邑南町はこの5年間だけで200人以上が移住しました。
過疎化が続く日本。いまや日本の半数近くの市町村が「過疎市町村」とされており、とりわけ山間部を多く抱える地方は人口減少が目立つ中、この数字は凄いですよね。
邑南町が移住者を増やしたのは2011年にオープンしたレストラン「AJIKURA」。
ランチは2,000円から。当初は「こんな山の中で高級店を開くなんて無謀だ」と町内から批判が相次ぎます。
ですが、地元食材にこだわった料理は「ここにしかない味」と評判になり、すぐに県内外からお客さんの集まりました。
しかし、町は「AJIKURA」の集客だけでは満足しませんでした。
地域おこし協力隊として町で働く若者に将来も住んでもらうため、調理研修制度を設けレストランで調理を研修。
商工会と「起業塾」も立ち上げ、事業計画作りを指導し、低金利融資のあっせんする仕組みも整えます。
その結果、研修生の3割が町内に残り、神戸から移住した若者は古民家を改修し、地元野菜を提供するビストロをオープンしました。「調理を勉強しながら経営のノウハウを覚えられた。自然と開業を考えた」と振り返ります。
また直接移住をする人も増え、市内で営業していたそば店も邑南町へ移転してきました。
現在町内で営業する46の飲食店のうち、半分以上は移住者が開業したお店だといいます。
何故ここまで移住者が増えたかというと、町が2004年に地域が誇る食を「A級グルメ」と定義し、食を通じた雇用創出や移住者誘致の構想を打ち出して、事業を具体化してきました。
今では町が掲げる「A級グルメ」を目当てに年間90万人が邑南町へ訪れます。
アイデア次第で過疎化を防げ、移住者が増えるのですね。
今回邑南町のお話でしたが、次は北海道東川町のお話を。
東川町も移住者が増えています。どうして増えたのかなどなど。 テーマは「3つの“ない”はない」です、お楽しみに!